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1996-09-24
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1KB
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32 lines
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アタシは朝礼をすませ、藤ノ宮センパイがいるであろう、人気のない指導室
へと向かった。と、そのとき。
「……ぁあんっ……」
声は、問題の指導室からで、アタシは少し開いたドアの隙間から中を覗いた。
/
そこにはなんと、ソファの上で絡み合う、一条さまと藤ノ宮センパイの姿があ
った。
「……ぁあ……うんっ……」
もっぱら声を上げているのは一条さま。藤ノ宮センパイの顔は前髪にかくれ
てよく見えないけど、すごく冷めているのがわかった。
/
けれど、なんていうか……。アタシは、藤ノ宮センパイのしなやかな指の動
きや、一条さまの肌に這わせる唇から目が離せなくて……いつの間にか、アタ
シのアソコは生ぬるくぬるんでいた。立っているのもやっとの程で、アタシは
壁に寄り添い、そして、藤ノ宮センパイに行為を強要する一条さまに、怒りを
覚えた。
/
と、一条さま声がして、アタシは物陰にかくれた。
「今日はすごく良かったわ。これくらいで許して、あ・げ・る。それにしても、
アナタも損な性格よね。あんな子をかばって。わたくし、あの子を味見しそこ
なったじゃない」
(げげっ、味見ィ?)
/
「それじゃ、ごきげんよう。藤ノ宮」
一条さまは廊下を去っていく。
そっか……。藤ノ宮センパイは、アタシのかわりに一条さまのお相手をして
たんだ。
/
選択 ①藤ノ宮センパイにかばってもらったことに罪悪感。
②呆れてモノも言えない。帰る。